生ごみを土と太陽と風の力で分解するコンポスト「キエーロ」。
シンプルで使いやすく、ランニングコストもゼロなことから、人気のコンポストです。
キエーロには、2つの種類があることをご存知でしょうか?
その違いを知って、ぜひ、自分のライフスタイルに合うキエーロを選んでくださいね。
〈目次〉
①キエーロのしくみ
②ふたつの種類とは?
■ 土置き型(底がないタイプ)
■ ベランダ型(底があるタイプ)
①キエーロのしくみ
キエーロとは、箱の中に土をいれて生ごみを分解するコンポストです。
神奈川県葉山町の松本信夫さんが考案し、「生ごみ消えろ~」から「キエーロ」と名付けられました。
土は特別な土ではなく、庭や畑の土、園芸用土など、身の回りにある普通の土で構いません。(粘土や砂は微生物がいないので、使えません。)
特別な菌をいれる必要もなく、土の中に普通にいる微生物が生ごみを分解してくれます。
土をいれる箱には、構造上の特徴がふたつ。
透明で光を通す屋根がついていることと、サイドに風を通すすき間があいていることです。それぞれこんな役割を持っています。
●透明な屋根・・・太陽の光を中の土にあてて温め、分解を速める。
●サイドのすき間・・・風を通して土の表面を乾かし、臭いをブロックする。
箱に土をいれただけでもコンポストにはなりますが、キエーロと呼ぶには、かならず上記の2つの仕組みを持っていることが必要。これがあることで、とても使いやすいコンポストになるんです。
②キエーロの2つの種類とは?
■土置き型(底がないタイプ)
松本信夫さんが最初に作って普及を始めたのがこのタイプです。
キエーロに底がなく、中の土が下の土壌に接しています。
このタイプは、水分がどんなに多い生ごみをいれても、下の土壌が受け止めてくれるため、水分量はまったく気にする必要なし。また土壌と一体化しているので、微生物もよく増えて分解もしやすいです。
ざくざく掘って生ごみを埋めていけるため、ほとんど気を使わずに使えます。
キエーロが置ける土のスペースがあったら、絶対オススメのタイプです。
■ベランダ型(底があるタイプ)
キエーロに底がついているタイプで、ベランダやテラスなどに置くことができます。
大きめのタイプは、こちらのように深く作ることで土の層を厚くしています。
「こんなに深くて掘るのが大変ですよね?」と言われることもあるのですが、実は土を掘って生ごみを入れるのには上半分くらいまで。下の土は生ごみの水分を受けとめるためにあります。これによって、土の水分を適量に保ち、下から染み出してこないようしているんです。
このタイプは、松本さんが、ユーザーの「ベランダに置きたい」という要望を受けて開発したもので、「ベランダdeキエーロ」と呼ばれることもあります。
底あり型キエーロを使う時に必ずおさえておきたいポイントが、底板に水抜き用の穴やすき間をあけておくことです。 余分な水が底に滞留したままになってしまうと、腐敗して臭いを出してしまい、虫を呼び寄せたりしてしまいます。
キエーロを手作りする際などは、底板の穴をお忘れなく!
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■この記事を書いたのは・・・
コンポスト専門店コンポストフレンズ
使いやすくておしゃれなコンポストを集めた、コンポストのセレクトショップです。
キエーロも様々なサイズ、タイプを揃え、オンラインショップと実店舗で販売しています。
店主 西川美和子
コンポストコーディネーター/キエーロオフィシャル認定アドバイザー
