土で生ごみを分解するコンポスト、キエーロ。

生ごみがなくなっていくように見えることから、「消滅型」コンポストに分類されています。
しかも、不思議なことに、いくら生ごみをいれても、土が増えないんです。
実際、私も数年前に使い始めたときは、「土が増えないなんて、そんなことあろうはずがない・・・」と半信半疑だったのですが、使っていると、本当に増えないことにびっくり。
玉ねぎの外皮や卵の殻など分解が遅いものは残っていますが、私はあまり気にせず使い続けています。(こういうゴロゴロしたものがはいっていると、土の通気性もあがって良い感じです。)
なぜ、土が増えないのか???
それは、多様な微生物からなる土の中の生態系が、生ごみをほぼ全量、分解してしまうからです。
生ごみの8~9割は水分です。これは、微生物が分解活動をする際に出す熱でどんどん蒸発していきます。
残りの2割は、タンパク質や脂質などの有機物。こちらは微生物がリレーのように分解していき、最後は水と二酸化炭素、アンモニアとなり、大気に放出されます。
土に残っていくのは、鉄やマグネシウムなどのミネラルです。これは元の生ごみの量の1%以下のため、ほとんど増えたように見えないんです。
このミネラル分は土の中に貯まっていきますが、植物の成長に役立つ栄養素なので、キエーロの中の土をプランターにいれて花や野菜を植えると元気に育ちますよ。

生ごみを入れ続けても土が増えないキエーロは、コンポストではつきものの「基材交換」の必要がないので、手間もかからず、ランニングコストゼロ。
堆肥の使い道に悩むこともありません。
簡単に使えてコンポスト初心者にもおすすめのコンポストです。
■この記事を書いたのは・・・
コンポスト専門店コンポストフレンズ
使いやすくておしゃれなコンポストを集めた、コンポストのセレクトショップです。
キエーロも様々なサイズ、タイプを揃え、オンラインショップと実店舗で販売しています。
店主 西川美和子
コンポストコーディネーター/キエーロオフィシャル認定アドバイザー